コーヒーのポリフェノールは動脈硬化を予防する!
1. 動脈硬化はどうして起こるの?
動脈硬化というのは、身体の中のゴミや不要な物を食べてくれる白血球の一種であるマクロファージが血管の周りで凝り固まってしまい、血管が圧迫されることで引き起こされる症状です。
マクロファージが血管壁に凝り固まってしまうのは、処理しなければいけない「不要なもの」が血管に多く存在するからです。「不要なもの」が血管に溜まりすぎると、マクロファージはそれを分解処理するために血管壁に居座ることになって凝り固まってしまい動脈硬化を引き起こすのです。
2.「不要なもの」ってなあに?
マクロファージが血管壁に凝り固まってしまうのは、処理しなければいけない不要なものが血管に多く存在するからだとは既に話しましたが、その増えすぎてしまう「不要なもの」とは何でしょうか?
それは活性酸素(☆1参照)によって形が変わってしまった酸化LDL(☆2参照)です。酸化LDLが多すぎるとマクロファージの分解処理が間に合わず溜まっていき、マクロファージは身動きできなくなります。これがマクロファージの凝り固まる原因です。
3.動脈硬化って防げないの?
コーヒーを飲むとそれを防ぐ効果はあります!
コーヒーというのはクロロゲン酸というポリフェノール(☆3参照)の一種を含んでいて、それがとても良い効果を発揮してくれるんです。
クロロゲン酸というポリフェノールは悪玉コレステロールが変形(酸化LDL)する原因となる活性酸素を減らしてくれるのです(抗酸化作用)。悪玉コレステロールが変形しなければ血管壁に溜まることもありませんから、マクロファージも凝り固まることもないですね。
そしてもう一つ。
マクロファージが食べて処理できずに溜めてしまったコレステロールを引き抜いて肝臓に戻すことをしてくれるのが善玉コレステロール(HDL)なのですが、カフェ酸やフェルラ酸は、その善玉コレステロール(HDL)の機能を高める作用があるのです。コーヒーにそんな効果もあったなんて驚きですね。コレステロールを引き抜く作用を助ければ、マクロファージも血管壁に凝り固まることもないですね。
マクロファージが血管壁に凝り固まるのを防げれば、動脈硬化も防げますね。
4. まとめ
コーヒーのポリフェノールは、活性酸素を除去し、血管壁に溜まったコレステロールを引き抜くのを促進する効果があり、動脈硬化による心臓血管疾患を予防します。
調査では、コーヒーを1日に大きいカップで3杯くらい飲むと最大の効果があります。
参照
☆1)「活性酸素」とは酸化力の高い活発な酸素の化合物に変化したものです。私たちが呼吸で身体の中へ取り込む酸素量2%ほどが活性酸素となると言われています。体内で発生した活性酸素は、抗酸化物質や抗酸化酵素の働きにより大半が消去されますが、過剰に発生した活性酸素種は DNA、脂質、酵素、タンパク質 などを酸化させます。こうして身体内で起こった酸化損傷は、老化現象、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病をはじめとする様々な疾患の発症に深く関わっています。
☆2)LDLというのは一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれています。LDLはもともと悪いものではないのですが、増えすぎて活性酸素により変形して酸化LDLになると悪さをするので「悪玉」と言われています。ちょっとかわいそうですね(笑)。
その悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)の違いは、肝臓から身体中へコレステロールを運ぶ時にLDL、身体中から肝臓へコレステロールを戻すのがHDLです。本当はどちらも私たちの身体に大切で必要なものなんです。
☆3)「ポリフェノール」とは植物が自分の命を守るために作り出す生体成分で、動物の身体では生成されない成分です。植物の樹皮や表皮そして種子に含まれています。虫や小動物などによる外的刺激や、光合成の過程、紫外線により生じる活性酸素から、植物自身が自ら命を守る為の整体防御物質です。ポリフェノールは人間の身体内で、抗酸化作用を有することが確認されています。







